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絶景かな、絶景かな
この科白(せりふ)でピン!と来た方は、京都の年末の代名詞ともいえる祇園南座の顔見世興業の演目もご存じのことでしょう。そう、今回は石川五右衛門の『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』。絢爛な衣装をまとい南禅寺三門に腰をかけた五右衛門が、都一面の桜を楽しみながら煙管を吹かせ、派手な科白を回す。そのシーンは本当に歌舞伎らしいひと幕。
季節は違えど、南禅寺にお越しの際は、石川五右衛門に思いを馳せてみてください。いっしょに、ぬくぬくゆどうふも思い出してもらえたら、こんなにうれしいことはありません。 |
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南禅寺・順正 サービス係
栗林 哲也(くりばやし てつや) |