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-Fujinomori shirine- 駈ける
菖蒲の節句発祥の地「藤森神社」
菖蒲の節句発祥の地「藤森神社」

 菖蒲の節句の発祥とされる藤森神社。藤森祭に執り行われる武者行列がルーツとされ、行列に合わせて飾られた武者人形に藤森の神が宿ると言う江戸時代に広まった風習から、子どもの日には兜を飾るようになったと言います。
 その武者行列に続いて、新緑まぶしい初夏の風とともに疾走する神事があります。1200年以上も続く伝統の行事『駈馬神事(かけうましんじ)』です。毎年5月5日、藤森祭で奉納されるこの神事は、神馬の上で命懸けの馬術を奉納することで一年の安全を祈願する、勇壮なもの。室町時代には衛門府(えもんふ)出仕武官、江戸時代には伏見奉行所衛士(えじ)警護の武士や各藩の馬術指南役らが馬術の技を競い、現代では藤森神社駈馬保存会がその技を継承し、奉納しています。  「大英博物館が所蔵する江戸時代の絵巻にも、駈馬神事の様子が描かれているんですよ。他の時代の京の町の絵巻を見ても、馬が駈ける様が描かれているのは藤森神社だけ。駈馬神事の勇壮さは、古くから有名だったんでしょうね。」と教えてくださったのは、宮司の藤森信正さん。確かに、土ぼこりを上げて駈ける神馬から手綱を離し、片足だけでぶら下がる「藤下(ふじさ)がり」などの妙技は、さまざまな刺激に慣れた現代人が見ても迫力満点。当時の人たちには、さぞ強烈な印象を残したのでしょう。
 「うちの神様は勝負の神様。馬の神様ということもあって、競馬関係者の参拝も多いんですよ」。騎手や馬主、競馬ファンらが奉納した絵馬の多さからも、信仰の厚さが伝わってくる藤森神社。駈馬神事の迫力に胸を高鳴らせ、ここ一番に懸ける勝負運を高めてはいかがでしょうか?

  藤森神社宮司 藤森 信正さん
藤森神社宮司 藤森 信正さん

毎年5月1日〜5日に行われ、駈馬神事や武者行列以外にもさまざまな神事が行われる藤森祭。「江戸時代、氏子たちが財力を注ぎ込んで作った御輿は京都で最も優雅だと言われています」。

藤森神社駈馬保存会 副会長 北尾 長和さん
藤森神社駈馬保存会 副会長 北尾 長和さん

京都市登録『民俗無形文化財』にも指定されている駈馬神事。「手綱を持たずに馬を乗りこなすのは至難の業で、落馬しても当たり前。馬に乗る人間は何年もかけて技に磨きをかけるんですよ」。


菖蒲の節句発祥の地「藤森神社」
菖蒲の節句発祥の地「藤森神社」
藤森神社
京都市伏見区深草鳥居崎町609
TEL 075(641)1045

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